サングラス越しの世界

色付きの世界を綴る日々の雑文集

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【mons.Wolffの頂で】

夜を使い果たした私の瞼には、行き場を失った睡魔が重くのしかかっている。それは例えば黄昏の商店街で、半分だけ降りたシャッターみたいに、気を抜けば閉まりきってしまいそうな、それでも尚眠ってしまうことを拒む精神が私のどこかに漂流していて、降り切…

【夕立に傘を持たない私は】

…ここ数日、イッキに気温が上がって、まだ環境に適応できないニンゲンの代わりにそこいらの室外機は、類を見ないイキオイで泣き喚いている。青空に生える入道雲はいよいよその存在感を増して。例えばもし、絵だけの国語辞典があったなら、もくもく、の欄には…