サングラス越しの世界

色付きの世界を綴る日々の雑文集

【人類総ハゲ時代の予兆】

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冬と春の間にはもう1つ季節があるらしく、冬が終わってもまだまだ春は来ない。それはまるで桜のモラトリアムのようである。

 

さて、数回に渡りうどんについて述べてきた。相変わらず私の生活にはうどんが溢れている。(自宅での食事の8割はうどんだ)

しかし、時に深い愛情が憎しみに変わるように、うどんのことだけを考えすぎるのはあまり良いことではないとも思うので(決して日々うどんのことだけを考えているわけでもないが)

今回は、私がかなり前から気になっている"体毛のナゾ"について、現在辿り着いているところまでお話する。(したがってこの問題に対する答えは未だ得られておらず、みなさんの才ある頭脳にチカラをお借りしたい)

 

 

なぜ、体毛は生えるのか?

 

問題はそれだけである。そしてそれこそ、私を長らく悩ませてい至高の難問である。(ただし、私は生物学の高等教育を受けておらず、知識自体は義務教育の域を出ない)

え、そんなのは簡単?

 

身を守るため

 

と答える方、では尋ねる、

 

何から身を守るのか?

 

この問いは幾分難しい。

最初私は石や木の実などからの被害、つまり物理的攻撃から身を守るためだと思っていた。(以下、"木の実仮説"と呼ぶ)

対して、先日、新たな仮説が提案された。紫外線から身を守るというのだ。(以下、"紫外線仮説"と呼ぶ)

各々の主張について簡単に紹介しよう。

 

『木の実仮説』

(主張)木の実が頭上から落ちてくる等の危険から身を守る。

(論拠)顎髭についても物理的攻撃から身を守るという仮説は頷ける。顎を殴られると直接脳に衝撃が伝わるからだ。(ボクサーが顎を守るのはそのためだ)

(問題点)そうすると頭髪などはすでに必要ないのでは?

 

『紫外線仮説』

(主張)紫外線から皮膚を守るため体毛がある。

(論拠)熱帯地域(太陽光の強い地域)の人々は毛が濃く、寒冷地域の人々は毛が薄い。

(問題点)ではどうして体全体ではなく一部に残っているのか。

 

 

どう感じるだろうか?他にも"保温仮説"や"木の実-紫外線仮説"などを考えたが、なんとなくしっくりこない。

ただ、確実に言えそうなことは、体毛が"足し算"ではなく"引き算"されているということである。すなわち、必要な部分に毛が生えたのではなく、不要な部分の毛がなくなった、と考える方が進化論的に見てもたしからしいということである。

となると、いくつか面白い可能性が示唆される。

・文明を手に入れた生物は体毛が不要になり、減少してくるのではないか。

・よく語られる宇宙人はツルツルの肌であるが、ハビタブルゾーンなどを考えた場合、宇宙人はむしろ剛毛なのではないか。ツルツルだということは高度に文明が発達している証かもしれない。

 

 

もう少し異なる観点から見ると、以下のような疑問も湧いてくる。すなわち、

 

果たして本当に自然選択のみによって人類は体毛を減らしたか。

 

ということである。

実はこの問いはより広く、

 

・自然選択のみによって現在の生物進化を語りうるか。

・自然選択は常に生存に対して最適か。

 

という本質的な問題にも繋がってくる。

これは社会進化論や赤の女王仮説という見方をすれば、経済学や(軍事的意味での)政治学や歴史学などにも波及するのではと妄想したりする。

 

 とどのつまり、

"文明の進化に伴いヒトの体毛は減少する"

という仮説が立つことになる。ともすれば人間もいずれ全員ハゲになるのではないだろうか?

ハゲオヤジを馬鹿にするのは早めにやめておいた方が良いかもしれない。

 

 

不学者の妄想ゆえ、真偽のほどは定かでないが、ある意味において神秘的かつ哲学的な意義を持つような気もしている。

 

 

三寒四温の季節の変わり目、風邪などひかぬように。