サングラス越しの世界

色付きの世界を綴る日々の雑文集

【アインシュタインとカレーうどん】


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ある文献によると、"かのアインシュタインが写真の中で舌を出しているのは、初めてカレーうどんを食べて辛さに驚いたからである"…らしい。
というのはモチロン真っ赤なウソであるが、私はカレーうどんを食べるたびにアインシュタインを彷彿としてならない。

カレーうどんの革命性に想いを馳せたことがあるだろうか。

(以下、うどん世界史)
うどん世界ではまずかけうどんができた。(うどん誕生)
初期はとても太いうどんであったが、のどごしを追及され、いかに細くするかに注力された。(初期うどん技術成長)
そこにお揚げさんや天ぷらや牛肉や卵を乗せる人々が現れた。(第一次うどん成長期)
夏になると、うどんを冷やす人々が出てきて、うどんの世界に新たな時代がやってくる。(冷し-ぶっかけ革命)
ここまでくると人々は"うどん世界は完成した"と思ったであろう。もうこれ以上何も為すことはないと。(うどん世界停滞期)
しかし、ここにきてある男(か女かは知らないが )がなんとうどんにカレーをかけ始めたのだ。これは停滞したうどん世界においては革命的なことであった。具材を乗せたり冷やしたりは思いついても、果たして誰がカレーをかけることを思いつくだろうか!(カレーうどん革命)

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(以上、うどん世界史)

ここまで読まれた方は、カレーうどんの登場にココロオドったであろう。

これがどうしてアインシュタインなのかというと、物理科学の歴史を紐解くとうどん世界のそれと酷似しているからだ。
天体力学より始まる古典力学、また電磁力学といったいわゆる決定論的力学の完成により、物理科学の世界は完成されたと思われていた。
しかし、MM実験による光速度不変性や黒体輻射といった観測的事実からアインシュタインによる相対論、量子論が生まれたのである。つまり、カレーうどんである。(説明はかなり端折ってある)

阿呆のような話であるが、紛れもなく阿呆な話である。しかし、かような思索に取り憑かれて以来、私はアインシュタインを思うことなしにカレーうどんを食せない体になってしまった。


…私は歴史家でなければ風俗学者でも文献学者でもない。しかたがってこの『うどん世界史』は全て完全に作り話である。(声高に口弁を垂れて後で冷たい目で見られても責任は取れない)


一杯のカレーうどんに何百年という科学の歴史を感じる毎日である。